理事長・学苑長メッセージ

ご挨拶

 AI(人工知能)をはじめとした情報技術の革新、人口減少・少子高齢化対策、COVID-19への対応、さらにはSDGsの実現に向けた取り組みなど、あらゆる課題が山積している今日、私たちはこの混沌とした社会を克服していくための柔軟で創造的な発想と主体的に学ぶ探究心を必要としています。高田学苑では、こういった現代社会の変化を見据えつつ、一人ひとりが未来への扉を拓く力を育成することを目標としています。

 また、グローバル化にともない多様化する世界においては、異文化社会に生きる人々が共通してあるいはパラダイムとして理解している価値観を感得しようとする姿勢も必要です。国際社会の一員として世界の平和を希求し人類の進歩に貢献しうる人材の育成も本学苑の主眼とするところです。

 IT、デジタル化が先行し変動を続けるインターネット社会において、やはり大切なのは人と人との直截的な対話や触れ合いであり、和顔愛語で安心し楽しんで生活する日常が存在することだと思います。教師と生徒、友だち同士、教育の場においても同じことが言えるでしょう。正確な情報リテラシーと適確な情報判断能力を身につけるとともに豊かな情操を養うことが出来る教育環境の充実を図るために弛まぬ努力を続けて参ります。

 私たち人間は一人で生きていくことはできず、無数の生命に支えられ生かされて生きています。その報恩感謝の念と一人ひとりが尊い存在であることを親鸞聖人の教えのなかに学ぶことによって、豊かな人間性と逞しい人間力を身につけた人材を広く社会に輩出することが本学苑の使命であると考えています。

 高田学苑に学んだ学生、生徒の皆さんが、深い慈しみの心と幅広い教養をもって、それぞれの願う栄えある未来に雄飛して行かれることを心から願ってやみません。

理事長・学苑長 梅林 久高